鼻骨骨切り

鼻骨骨切り(骨切り幅寄せ)とは

鼻骨骨切りは、鼻の上部(鼻根から鼻背の上半分)をつくっている鼻骨に骨切り線を入れ、左右の骨を内側へ寄せて鼻筋の横幅を狭める手術です。日本の美容外科では「骨切り幅寄せ」というメニュー名で呼ばれることが多く、同じ手術を指します。

骨そのものを削って細くするのではなく、骨に切れ目を入れて動かせる状態にし、内側へ移動させて固定する——という考え方の手術です。鼻筋を「高くする」隆鼻術とも、出っ張りを「削る」ハンプ切除とも目的が異なります。

3つの手術は目的が違います

・鼻骨骨切り(骨切り幅寄せ):鼻筋の横幅を狭める
・プロテーゼ隆鼻術:鼻筋の高さを出す
・ハンプ切除術:鼻筋の出っ張りをなめらかにする
幅・高さ・出っ張りはそれぞれ別の要素です。「鼻筋を整えたい」というご希望のうち、どれが当てはまるのかを診察で確認します。

こんなお悩みはありませんか?

鼻骨骨切りのご相談で多いのは、「高さではなく、幅が気になる」というお声です。鼻を高くする情報ばかりが出てくるので、自分の悩みに合う術式が見つからなかった、という方も少なくありません。まずは当てはまるものがあるか、確認してみてください。

  • 正面から見て、鼻の上のほう(目と目の間から鼻筋)が横に広い
  • 鼻筋にのっぺりとした太さがあり、顔の中心が重く見える
  • ノーズシャドウを入れても、幅そのものは変わらない
  • ヒアルロン酸で高さを出したが、かえって幅の広さが目立つようになった
  • 横顔の出っ張り(わし鼻)を削りたいが、削ったあとの鼻筋が広くなると聞いて迷っている
  • 鼻筋が左右どちらかに曲がっている(斜鼻)
  • 過去に鼻を打った/骨折したことがあり、それ以来鼻筋の形が気になる
  • 鼻を細くしたいが、プロテーゼを入れることには抵抗がある
  • 鼻先や小鼻の手術は受けたが、鼻筋の幅が残って全体の印象が変わらなかった

ひとつでも当てはまった方へ。これらはいずれも、鼻骨の幅や向きが関わっている可能性のあるお悩みです。ただし「幅が広く見える」原因が必ずしも骨にあるとは限りません。ここから、鼻筋の幅が何で決まるのかを順にお話しします。

鼻筋の幅はなぜ決まるのか

鼻の上1/3は骨、下2/3は軟骨でできています。この境目を理解しておくと、骨切りで変えられる範囲がはっきりします。

鼻の上1/3は「骨」でできている

鼻の付け根から鼻筋の上半分は、左右一対の鼻骨(びこつ)という骨でできています。その下に続くのは鼻中隔軟骨(びちゅうかくなんこつ/鼻を左右に仕切る板状の軟骨)と、上外側鼻軟骨(じょうがいそくびなんこつ/鼻背の側面をつくる軟骨)です。鼻骨と軟骨は屋根瓦のように重なっており、この重なり部分をキーストーンエリアと呼びます。ここは鼻筋の支えになる要所で、手術では必要以上に損なわないよう扱います。

つまり、鼻筋の幅のうち「上のほうの広がり」は骨の問題で、「鼻先に近いところの広がり」は軟骨と皮膚の問題です。骨切りが届くのは前者です。

「幅が広く見える」原因はひとつではない

正面から鼻が太く見える理由は、いくつかに分かれます。鼻骨そのものが左右に広い場合、ハンプ切除後に鼻筋の上面が平らになっている場合、鼻筋が低いために相対的に幅が目立っている場合、そして鼻先や小鼻の横幅が広い場合です。原因が骨にあるときは骨切りが有効ですが、低さや鼻先の丸みが原因のときは、骨を寄せても期待した変化になりません。

皮膚と皮下組織の厚みも関わります

骨を内側に寄せても、その上を覆う皮膚と皮下組織が厚い方は、表面の変化が出にくいことがあります。皮膚は骨の形にぴったり沿うわけではないためです。診察で皮膚の厚みを確認し、見込める変化を正直にお伝えします。過度な期待を持たせるご案内はいたしません。

鼻根部(眉間に近い部分)の太さは骨切りでは変えられません

鼻の付け根(鼻根)に近づくほど、骨は急に厚くなります。鼻の側面では2〜3mm程度ですが、鼻の付け根から額へ移る部分では5〜7mmに達し、その上は前頭骨(ぜんとうこつ)に連続します。厚い骨は狙ったとおりに折ることが難しく、骨切り線をこの高さより頭側へ伸ばすと、骨片の上端が外側へ跳ね出すロッカー変形(rocker deformity)という状態を招くことがあります。このため、眉間に近い部分の太さは骨切りでは変えられません。「鼻筋の上のほうから全部細くなる」わけではない、という点は、診察で必ずご説明しています。

部位別・悩みと原因の対応

気になる見え方主な原因対応する術式
鼻筋の上のほうが横に広い鼻骨の左右への広がり鼻骨骨切り(骨切り幅寄せ)
ハンプを削ったあと鼻筋が平らで広いオープンルーフ(後述)鼻骨骨切り(骨切り幅寄せ)
鼻筋が左右に曲がっている鼻骨の左右非対称・鼻中隔の弯曲鼻骨骨切り/鼻中隔の処置の併用
横顔に出っ張りがある骨と軟骨の境目の盛り上がりハンプ切除術(+骨切り幅寄せ)
鼻筋が低くのっぺりしている骨・軟骨の高さ不足プロテーゼ隆鼻術
鼻先が丸く大きい大鼻翼軟骨の広がり・皮膚の厚み鼻尖形成術
小鼻が横に張り出す皮膚・組織の外側への張り出し鼻翼縮小術
眉間に近い部分が太い鼻の付け根から上の骨の厚み骨切りでは対応できません

鼻骨骨切りという選択肢

鼻骨骨切りは、鼻筋の幅という「他の方法では変えられない要素」に対応する術式です。一方で骨に触れる手術のため、ダウンタイムとリスクは他の鼻の術式より大きくなります。この両面をご理解いただいたうえでご判断ください。

注入や糸では変えられない「幅」を変えられる

ヒアルロン酸やスレッドは、高さを足すことはできても、骨の広がりを狭めることはできません。むしろ鼻筋の中央に高さを足すと、両脇の広がりが相対的に目立つことがあります。幅そのものを変える方法は、骨に切れ目を入れて動かす手術が中心になります。

人工物を入れずに
細くできる

骨切り幅寄せそのものは、ご自身の骨を移動させる手術で、プロテーゼなどの人工物も移植する軟骨も使いません。「人工物には抵抗があるが鼻筋を細くしたい」というご希望に応えられる術式です。ただし高さを出したい場合には隆鼻術の併用が必要になり、その際は材料の話が出てきます。

ハンプ切除の
仕上がりを支える

わし鼻の出っ張りを削ると、鼻筋の上面が平らに広がった状態(オープンルーフ)になります。この状態を閉じるために骨切り幅寄せを併用します。単に「幅を細くする手術」ではなく、「ハンプ切除の仕上げに必要な工程」でもある、というのが骨切りのもうひとつの顔です。詳しくは第7章でご説明します。

手術以外の方法との違い

鼻筋の見え方を変える方法を、変えられる範囲で整理します。

方法変えられること変えにくいこと持続の目安ダウンタイム
メイク
(ノーズシャドウ等)
陰影による見え方幅・形そのものその日限りなし
ヒアルロン酸注入鼻筋・鼻根の高さを一時的に出す鼻骨の幅/出っ張りを減らす【★要記入:製剤ごとの目安】1〜3日程度
プロテーゼ隆鼻術鼻筋の高さ鼻骨の幅(狭くはならない)長期の経過が期待できる1〜2週間
鼻骨骨切り
(本術式)
鼻骨の幅・向き高さ/鼻先の丸み/小鼻の広がり長期の経過が期待できる2週間以上

骨切りをお勧めしない場合もあります

鼻筋がもともと細い方、鼻筋が低い方に幅寄せを行うと、鼻筋がさらに低く平坦に見えたり、鼻の通り道が狭くなったりすることがあります。また鼻骨部分が小さい方は、骨を寄せても十分に閉じきれないことがあります。ご希望が「鼻筋の幅」ではなく高さや鼻先にある場合は、別の術式をご提案します。診察の結果、骨切りをお勧めしないとお伝えすることもあります。

鼻骨骨切りの早見表

当院で行っている鼻骨骨切りの概要をまとめました。詳しい内容はこのあとの各項目でご説明します。

整えるところ鼻筋(鼻根〜鼻背上部)の横幅・向き
変えられないところ鼻筋の高さ/鼻先の丸み・向き/小鼻の広がり/眉間に近い部分の太さ
使うものご自身の骨(移植材料・人工物は使いません)
切開の場所鼻の穴の中/必要に応じて鼻の横に2mm程度(最大3mm程度)(【★要記入:自院のアプローチ方針】)
麻酔【★要記入:自院の方針。静脈麻酔/全身麻酔が一般的】
手術時間単独で【★要記入:目安。30〜60分程度が一般的】/併用時は【★要記入:目安】
固定ギプス(外固定)約1〜2週間+鼻内の固定(内固定)約3日
抜糸経皮アプローチで縫合した場合、約1週間
腫れの目安腫れ約2週間/内出血は引くまでに1〜3週間かかることがあります(目の周りまで及ぶことがあります)
職場復帰の目安約2週間(在宅で過ごせる環境であれば1週間程度)
完成の目安3〜6ヶ月(骨が安定するまでの期間を含みます)
よく併用する術式ハンプ切除術/プロテーゼ隆鼻術/鼻尖形成術/鼻翼縮小術

骨切りの方法(骨切り線とアプローチ)

「骨を切る」と聞くと大きな手術を想像されますが、実際には数ミリの骨ノミで骨に切れ目を入れ、内側へ倒していく操作です。どこに切れ目を入れるか、どこから器具を入れるかによって、いくつかの方法があります。

基本の3本と、必要に応じて加える1本

鼻骨を動かせる状態にするには、骨のつながりを切り離す必要があります。一般に用いられる骨切り線は次のとおりです。

骨切り線入れる位置役割
内側骨切り
(ないそくこつきり)
鼻骨と鼻中隔の境目。真上ではなく、やや外側へ傾けて入れます鼻骨の内側の縁を切り離す。省くと骨の折れ方が不安定になりやすく、傾きが足りないと上端の折れ方が乱れやすい
外側骨切り
(がいそくこつきり)
小鼻の横(鼻の穴の外側にある骨の縁)のやや上方から始め、鼻の側面のくぼみに沿って上へ向かい、目の内側(内眼角)の高さで止める線鼻骨の外側の縁を切り離す。幅寄せの主役。始まりの位置が低すぎると鼻の通り道(内鼻弁)が狭くなるため、位置に余裕を残します
水平骨切り
(すいへいこつきり)
内側と外側の上端をつなぐ線骨片の上端を整え、動きを安定させる
中間骨切り
(ちゅうかんこつきり)
外側骨切りとほぼ平行に、内側と外側のあいだに入れる線。外側骨切りより先に入れます鼻骨が外に張り出している場合や左右差が大きい場合に追加

基本となるのは内側・外側・水平の3本で、鼻骨の張り出しや左右差が大きい場合に中間骨切りを加えます。これらの線を入れたあと、遊離した鼻骨を内側へ倒して幅を狭めます。この操作を幅寄せと呼びます。切れ目を入れる位置と深さ、そして骨をどこまで寄せるかが仕上がりを左右する工程です。

骨切りを不完全に留めると、後戻りの原因になります

骨が完全に切り離されず、一部つながったまま曲がった状態を若木骨折(グリーンスティック骨折)といいます。骨片を安定させる目的で意図的に一部を残す考え方もありますが、切れ目が足りないまま幅寄せを行うと、骨が元の幅に戻ろうとする力が残り、後戻りにつながるとされています。「骨切りは切りすぎないほうが安全」と単純に言えないのは、このためです。

器具を入れる場所(鼻の穴の中か、鼻の横か)

骨ノミを入れる経路には、鼻の穴の中から入れる方法(鼻内アプローチ)と、鼻の横の皮膚に2mm程度(最大3mm程度)の小さな切開を加えて入れる方法(経皮アプローチ)があります。

  • 鼻内アプローチ:外から見える傷はできません(鼻の穴の中に傷が残ります)。連続した1本の骨切り線をつくります。
  • 経皮アプローチ:2mm程度(最大3mm程度)の傷が残りますが、目立ちにくい位置に置きます。細かく点状に骨切りを進められるため、骨片を安定させやすいという考え方があります。

どちらが優れているかは、施設によって考え方が分かれます

骨膜(こつまく/骨を覆う膜)の剥がす範囲、骨片の安定性、腫れの出方について、鼻内アプローチを推す立場と経皮アプローチを推す立場の両方があります。実際には両方を併用する場合も少なくありません。当院の方針は【★要記入:自院で用いるアプローチの方針とその理由】です。

使用する器具(骨ノミと超音波骨切り器)

骨切りには2〜3mm程度の骨ノミ(オステオトーム)を用いるのが標準的です。近年は超音波で骨だけを選択的に削る機器(ピエゾ)を用いる施設もあり、周囲の粘膜や血管を傷つけにくく、腫れや内出血を抑えやすいという報告があります。一方で剥離範囲が広くなる点が指摘されており、どちらを選ぶかは施設の方針によります。当院で使用する器具は【★要記入:自院で使用する器具】です。

ハンプ切除との関係(オープンルーフを閉じる)

「わし鼻を削るだけでいいと思っていたのに、骨切りも必要と言われた」というご相談をよくいただきます。ここは誤解が生まれやすいところなので、少し丁寧にご説明します。

ハンプを削ると、鼻筋の上面が平らに開きます

横顔の出っ張り(ハンプ)は、鼻骨と、鼻中隔軟骨・上外側鼻軟骨が盛り上がっている部分です。ここを削ると、屋根の稜線を水平に切り落としたのと同じ状態になり、左右の鼻骨・上外側鼻軟骨と、中央の鼻中隔とのあいだに平らな面が露出します。この状態をオープンルーフ(屋根が開いた状態)と呼びます。

横から見た出っ張りは取れているのに、正面から見ると鼻筋が平らで広くなる。境目が段差として見える。これがハンプ切除だけを行ったときに起こりうる見え方です。

だから、削ったあとに寄せて閉じます

開いた面を閉じるために、鼻骨を内側へ寄せます。これが骨切り幅寄せの併用です。ハンプが小さい場合は削るだけで済むこともありますが、出っ張りが大きい方ほど、削ったあとに開く面積も大きくなるため、幅寄せが必要になります。

削るだけで済むか、幅寄せまで必要かは診察で判断します

ハンプの大きさ、鼻骨の幅、皮膚の厚みによって変わります。「わし鼻を削れば終わり」と考えていた方には、費用とダウンタイムが想定より大きくなる場合があるため、カウンセリングで必ず内訳をお伝えします。

幅寄せ以外の方法もあります

開いた面を閉じる方法は骨切りだけではありません。鼻中隔と上外側鼻軟骨のあいだにご自身の軟骨を短冊状に挟むスプレッダーグラフトという方法や、削り取った骨や軟骨を細かくして戻す方法もあります。骨切りを避けたい場合や、鼻の通り道の確保が必要な場合に選択肢となります。どの方法が向くかは、開いた面の大きさと鼻の通りの状態から判断します。

骨切りで変わること・変わらないこと

期待と結果がずれる原因のほとんどが、ここの認識の差にあります。手術前に必ずご確認ください。

変わること

  • 鼻筋(鼻の上1/3)の横幅
  • 鼻骨レベルで曲がっている鼻筋の向き(骨性斜鼻)
  • ハンプ切除後に開いた鼻筋上面(オープンルーフの閉鎖)
  • 鼻骨の左右非対称

変わらないこと

  • 鼻筋の高さ:幅を狭めても高さは上がりません。むしろ相対的に低く見える場合があります
  • 鼻先の丸み・大きさ・向き:軟骨と皮下組織の問題です
  • 小鼻の広がり・鼻の穴の大きさ:皮膚と組織の問題です
  • 眉間に近い部分の太さ:鼻の付け根から上は骨が厚くなり、骨切りの対象になりません
  • 皮膚の厚み:厚い方は骨を寄せても表面の変化が出にくいことがあります

「鼻が細くなる」の範囲をそろえておきたい理由

鼻筋の幅は変わっても、鼻先や小鼻の幅はそのまま残ります。正面から見た鼻全体の印象を変えたい場合は、鼻先や小鼻の術式の併用が必要になることがあります。診察では、骨切り単独でどこまで変わるのかを、正面・斜め・横顔の4方向で確認しながらお伝えします。

併用術式という考え方

骨切りは単独で行うこともありますが、他の術式と組み合わせることの多い手術です。目的別に、よくある組み合わせを整理します。

よくある組み合わせのパターン

組み合わせ例整うところこんな方に
骨切り幅寄せ+ハンプ切除横顔の出っ張り+鼻筋の幅わし鼻を削ったあとの幅の広がりを避けたい方
骨切り幅寄せ+プロテーゼ隆鼻鼻筋の幅+高さ幅を狭めたうえで鼻筋に高さを出したい方
骨切り幅寄せ+鼻尖形成鼻筋の幅+鼻先の細さ鼻筋と鼻先の両方が太く見える方
骨切り幅寄せ+鼻翼縮小鼻筋の幅+小鼻の横幅正面から見た鼻全体の幅を整えたい方
骨切り幅寄せ+鼻中隔の処置鼻筋の向き+鼻の通り斜鼻に鼻づまりを伴う方

隆鼻術との同時施行について

骨切りと隆鼻術を同時に行うかどうかは、施設によって方針が分かれます。同時に行う立場と、時期を分ける立場の両方があります。また既にプロテーゼが入っている方の骨切りでは、いったん抜去して期間を置いてから再挿入する対応をとる場合があります。当院の方針は【★要記入:自院の同時施行・プロテーゼ抜去再挿入の方針】です。

組み合わせるほど、ダウンタイムとリスクは足し算になります

一度にまとめて行えば固定と腫れの期間は一度で済みますが、含む術式のダウンタイムとリスクはそのまま加算されます。骨切りはもともと腫れが強く出やすい術式のため、他の術式を足すほど回復までの期間は長くなります。「まとめてやるほうがお得」という発想だけで組み合わせを増やすことは、当院ではいたしません。

骨切りと他術式の組み合わせ・設計の考え方

【★医師コメント】

使用する器具・材料と承認状況について

骨切り幅寄せは、ご自身の骨を移動させる手術です。一方で、併用する術式によっては人工物を使用します。

骨切り幅寄せ単独の場合

骨切り幅寄せそのものでは、ご自身の骨のみを扱い、体内に残る材料は使用しません。ただし広告上の取り扱いは「体内に残るかどうか」ではなく「使用する医薬品・医療機器が国内で承認されているかどうか」で決まります。当院で使用する骨ノミ・超音波骨切り器・鼻内固定材・ギプス(スプリント)は、いずれも国内で承認された医療機器です(【★要記入:確認結果】)。

使用する医療機器について

当院で使用する骨切り器具・固定材料の薬事上の区分(国内承認品か否か)を必ずご確認のうえ、以下を記載してください。未承認機器の記載義務は「体内に残るかどうか」では決まりません。体内に残らない器具でも、未承認品・個人輸入品であれば記載が必要です。
① 使用する器具・固定材:【★要記入:骨ノミ/超音波骨切り器/鼻内固定材/スプリントの製品名・メーカー】
② 国内承認の有無:【★要記入】
③ 未承認の器具を使用する場合は、未承認である旨、入手経路、国内に同一の性能を持つ承認品が存在するか否か、諸外国における安全性に関する情報、医薬品副作用被害救済制度等の公的救済の対象外である旨を明示してください。
④ 国内承認品であっても、承認された使用目的・適応の範囲外での使用に当たる場合(例:他領域で承認された超音波骨切り器を鼻骨骨切りに用いる場合)は、適応外使用としての説明・記載の必要性をご検討ください。

併用術式で材料を使用する場合

プロテーゼを併用する場合

プロテーゼ隆鼻術を併用する場合、当院で使用するシリコンプロテーゼ(【★要記入:製品名・メーカー】)は、医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認の医療機器です。承認状況は製品ごとに異なるため、製品を特定して確認してください。医療広告ガイドラインに基づき、以下を明示します。
① 本機器は、国内で未承認であること
② 入手経路:【★要記入:医師の責任による個人輸入/国内正規代理店経由】であること
③ 国内に同一の性能を持つ承認医療機器が存在するか否か:【★要記入】
④ 諸外国における安全性に関する情報:【要記入:米国FDAクリアランス・欧州CE等の状況】(これらは国内での有効性・安全性を保証するものではありません)
⑤ 医薬品副作用被害救済制度等の公的救済の対象外であること

スプレッダーグラフトや鼻尖形成で用いる鼻中隔軟骨・耳介軟骨・肋軟骨、および側頭筋膜は、いずれもご自身の組織を用いるため、医療機器・医薬品の承認という論点は生じません。一方で、採取部位に傷や合併症が生じる可能性があるため、リスクの項目でご説明します。

施術の流れ

骨切り単独の場合、当日のご来院から帰宅までおおむね【★要記入:目安】、併用術式を含む場合は【★要記入:目安】をみていただいています。

医師によるカウンセリング・診察

鼻骨の幅と左右差、皮膚の厚み、鼻筋の高さ、鼻の通りの状態、顔全体との調和を確認し、骨切りが適しているか、併用が必要かを判断します。この日は決めきらず、持ち帰ってお考えいただいて構いません。今日はやめておく、というご判断も、そのままお伝えいただいて大丈夫です。

デザイン・マーキング

どの位置に骨切り線を入れ、どこまで寄せるかを設計します。寄せすぎると鼻の通りが狭くなるため、幅の目標は鼻腔の余裕を確認しながら決めます。

麻酔

骨に触れる術式のため、静脈麻酔または全身麻酔で行うことが多いです(【★要記入:自院の方針】)。血管収縮薬を含む局所麻酔を併用し、出血と腫れを抑えます。

骨切り・幅寄せ

鼻の穴の中(および必要に応じて鼻の横)から骨ノミを入れ、内側・外側・必要に応じて水平の骨切り線を入れます。遊離した鼻骨を内側へ移動させ、左右の対称性と鼻筋のラインを確認しながら位置を決めます。ハンプ切除などを併用する場合は、設計に沿って順に行います。

固定・仕上がり確認・術後説明

鼻の中に固定材(内固定)を入れ、外からギプスまたはスプリントで固定します。骨が動きやすい時期を守るための固定です。過ごし方と注意点、24時間対応の連絡先をご説明します。麻酔の影響が残るため、当日の運転はお控えいただきます。ご帰宅後に気になることがあれば、時間を問わずご連絡いただけます。

ダウンタイムと回復の経過

鼻骨骨切りは、鼻の手術のなかでもダウンタイムが大きい部類に入ります。腫れと内出血が目の周りまで及ぶことがあり、骨が固まるまでの期間も必要です。標準的な経過を時系列でご説明します。

経過の時系列

時期見た目の状態可能なこと/注意点
当日〜3日腫れのピーク。目の周りに内出血が出ることがあります。ギプスと鼻内の固定あり。冷却・安静。シャワーのみ(ギプスは濡らさない)。飲酒・運動・湯船は控える。当日は運転不可。鼻をかまない。
約3日鼻内の固定を除去する時期。鼻の通りが少し楽になります。鼻づまり感が続くことがあります。この時期も鼻はかまないでください。
約1〜2週間抜糸は約1週間(経皮アプローチで縫合した場合)。ギプスの除去は約1〜2週間(夜間のみ継続する場合があります)。腫れが落ち着き始めます。メイクで隠しやすくなる方が多い時期です。在宅で過ごせる環境が望ましい時期です。
2週間腫れ・内出血が引いてきます。日常生活は送りやすくなります(個人差があります)。職場復帰の目安。眼鏡は短時間から。
1ヶ月鼻筋の形が見えてきます。むくみが残ります。うつ伏せ・顔面の圧迫を避ける。眼鏡の常用はこの時期以降が目安。
2〜3ヶ月骨の位置が安定してきます。顔面に衝撃が及ぶ運動は避ける。
3〜6ヶ月骨が固まり、最終的な形に落ち着きます。完成の目安。

他の鼻の術式との違い

術式ダウンタイムの特徴形が落ち着く目安
プロテーゼ隆鼻術腫れ約1〜2週間。固定約1週間。3〜6ヶ月
鼻尖形成術腫れ約1〜2週間。硬さが長く残ります。6ヶ月〜1年
鼻翼縮小術腫れ約1週間。傷の赤みが残ります。3〜6ヶ月
鼻骨骨切り(本術式)腫れ約2週間。目の周りまで内出血が及ぶことがある/鼻内の固定が入る/骨が固まるまで衝撃を避ける期間が長い3〜6ヶ月

骨切りの違いは、固定期間そのものよりも「腫れと内出血の量と範囲」「鼻の中に固定が入ること」「骨癒合を待つ期間が長いこと」の3点です。ギプスが取れた時点は完成ではありません。

過ごし方の注意(避けていただきたいこと)

  • 鼻をかむ:骨片がずれる可能性があるため、【★要記入:期間。2週間程度が一般的】は避けてください。以降も強くかまないようご注意ください
  • 眼鏡:鼻筋に荷重がかかります。固定期間中は使用を控え、短時間の使用は【★要記入:期間。2週間程度が一般的】以降、常用は【★要記入:期間。1ヶ月程度が一般的】以降を目安にご案内します。可能な方はコンタクトレンズへの一時切り替えをご検討ください
  • 顔面への衝撃:骨が固まるまで時間がかかるため、球技や格闘技など顔に衝撃が及ぶ運動は【★要記入:期間。3ヶ月程度が一般的】は避けてください
  • うつ伏せ・横向きで顔を圧迫する姿勢:【★要記入:期間】は避けてください
  • 飲酒:腫れ・内出血が強くなるため、【★要記入:期間】は控えてください
  • 激しい運動・サウナ・湯船:血流が増えて腫れやすくなるため、【★要記入:期間】は控えてください
  • マスク:ワイヤーで鼻を圧迫しない形状であれば早期から使用できることが多いですが、圧迫にはご注意ください
  • 喫煙:創部の治りに影響します。可能な範囲でお控えください

個人差について

腫れの引き方、内出血の出方、完成までの期間には個人差があります。骨切りのアプローチや使用する器具、骨膜を剥がす範囲によっても差が出るとされ、内出血が「よく出る」と説明する施設と「出ることは少ない」と説明する施設の両方があります。完成前の見た目で判断せず、経過を見守ることが大切です。急激な腫れ・強い痛み・発熱など気になる症状があれば、24時間対応の連絡先までご相談ください。

医師からのメッセージ

診療哲学

【★医師コメント】

技術へのこだわり

【★医師コメント】

カウンセリング方針

【★医師コメント】

料金

鼻骨骨切りは自由診療です。表示価格はすべて税込で記載します。
併用術式・麻酔によって費用が変わるため、内容を明示してご案内します。

メニュー料金
骨切り幅寄せ

¥440,000(税込)

骨切り幅寄せ オプション鷲鼻 (ハンプ)改善

¥110,000(税込)

斜鼻矯正術

¥550,000(税込)

リスク・副作用について

骨に触れる手術は、修正が難しい場合があります。以下は医学的に起こりうるリスクを網羅的に記載したものです。施術前のカウンセリングで詳しい説明を受け、十分にご納得のうえでご判断ください。

骨切りに共通するリスク

  • 腫れ・内出血:多くの場合に生じます。目の周りまで内出血が広がることがあり、引くまでに1〜3週間かかることがあります
  • 痛み:術後数日は鈍い痛みが続くことがあります。鎮痛剤でコントロールできる範囲に収まることが多いですが、感じ方には個人差があります
  • 左右差・変形:仕上がりに差や思わぬ形が生じる場合があります
  • 感染・血腫:まれですが、生じた場合は抗生剤の投与や処置で対応します
  • 傷跡:鼻の穴の中の切開は外から見えません。経皮アプローチを用いた場合は2mm程度(最大3mm程度)の傷が残ります
  • 鼻背から鼻先の感覚の鈍り:多くは一時的で、時間とともに戻るとされます
  • 鼻の中の癒着:まれに鼻腔内の粘膜が癒着することがあります
  • 麻酔に伴うリスク:アレルギー・気分不良など。術前に既往をご確認します
  • 変化が乏しい:皮膚や皮下組織が厚い方では、骨を寄せても表面の変化が出にくいことがあります

骨切り特有のリスク

後戻り骨が元の幅に戻る方向に動くこと。骨切りが不完全(若木骨折)な場合や、鼻中隔の弯曲が残っている場合に起こりやすいとされます
段差・凹凸
(step deformity)
骨切り線が内側に寄りすぎると、鼻の付け根の外側に触って分かる段差が残ることがあります
骨癒合の問題・骨片のずれ骨が固まる過程で位置がずれる、癒合が遅れることがあります
オープンルーフの残存ハンプ切除を併用した場合、開いた面を閉じきれず陥凹や左右差として残ることがあります
ロッカー変形骨切り線を頭側に伸ばしすぎた場合に、骨片の上端が外側へ跳ね出す状態
鞍鼻(あんび)ハンプを削りすぎた場合に鼻筋が凹んで見える状態。修正には移植が必要になります
鼻の通りが悪くなる(鼻閉)幅を寄せすぎた場合や骨片の位置によって、鼻腔が狭くなることがあります
内鼻弁付近の狭窄外側骨切りの始まりの位置が低すぎた場合に、鼻の入口付近が狭くなることがあります
鼻中隔の穿孔ハンプ切除を併用した場合に、まれに生じることがあります
嗅覚の変化術後に一時的ににおいを感じにくくなることがあります。多くは腫れの改善とともに戻るとされますが、まれに長く残る場合もあります
涙が出やすくなる骨切り線が涙の通り道(鼻涙管・涙嚢)に近づいた場合に、まれに影響が及ぶことがあります
ギプスによる皮膚トラブル固定の圧迫による皮膚の赤み・傷(まれ)

よくあるご質問

保険は使えますか?分割払いはできますか?

鼻筋の幅を細くする目的の手術は自由診療となり、健康保険の適用外です。一方、鼻骨骨折後に誰が見ても明らかな変形が残っている場合や、鼻づまりなどの機能的な障害を伴う場合には、保険診療の対象となりうるケースがあります。ただし判断には画像検査と外傷歴の確認が必要で、変形がわずかな場合や機能障害を伴わない場合は適用外です。該当が疑われる方には、形成外科・耳鼻咽喉科の保険診療をご案内します。中立にご説明しますので、まずは診察でご相談ください。お支払い方法・分割払いについては【★要記入:お支払い方法・医療ローンの可否】をご案内しています。

痛みや麻酔が心配です。

骨に触れる術式のため、静脈麻酔または全身麻酔で行うことが多く、麻酔が効いている間は痛みを感じにくい状態で手術を行います。術後は数日、鈍い痛みや圧迫感が続くことがあり、鎮痛剤でコントロールします。「骨には神経がないから痛くない」という説明を目にすることがありますが、骨を覆う骨膜には痛みを感じる神経があるため、痛みがまったくないとはお伝えしていません。麻酔の既往やご不安は、カウンセリング時にお聞かせください。

仕事はどれくらい休む必要がありますか?

抜糸が術後約1週間、ギプスの除去が約1〜2週間、腫れと内出血が引いてくるのが約2週間です。在宅で過ごせる環境であれば1週間、人と会うお仕事であれば2週間ほどを目安にしてください。目の周りに内出血が出た場合、メイクで隠せるようになるまで時間がかかることがあります。個人差がありますので、大切な予定がある場合は逆算してスケジュールをご相談ください。

ギプスが取れたら完成ですか?

いいえ。ギプスが取れるのは固定が必要な時期を過ぎたという意味で(約1〜2週間)、形が落ち着くまでにはさらに時間がかかります。骨の位置が安定してくるのが2〜3ヶ月、最終的な形になるのが3〜6ヶ月が目安です。術後1ヶ月の見た目で判断してご不安になる方が少なくありませんが、その時点はまだ経過の途中です。

後戻りすることはありますか?

可能性はあります。骨切りが不完全で骨の一部がつながったまま(若木骨折)の場合、骨が元の幅に戻ろうとする力が残ります。また鼻中隔の弯曲が残っている場合にも、後戻りにつながることがあります。当院では骨切り線を確実に入れることと、必要に応じて鼻中隔の処置を併用することで対応していますが、「絶対に後戻りしない」とお約束できるものではありません。

どれくらい細くなりますか?

鼻骨の幅、骨の厚み、皮膚と皮下組織の厚みによって変わります。皮膚が厚い方は、骨を寄せても表面の変化が出にくいことがあります。また寄せすぎると鼻の通り道が狭くなることがあるため、寄せられる量には限度があります。診察では、見込める変化の範囲を正直にお伝えします。シミュレーション画像はあくまで方向性の共有であり、仕上がりを保証するものではありません。

眉間に近いところも細くなりますか?

いいえ。鼻の付け根から額へ移る部分は骨が急に厚くなり(鼻の側面が2〜3mm程度に対し5〜7mm程度)、その上は前頭骨に連続します。厚い骨は狙ったとおりに折ることが難しく、細くしようとして骨切り線を頭側へ伸ばすと、骨片の上端が外側へ跳ね出すロッカー変形を招くことがあるため、行いません。

鼻を高くする手術と同時にできますか?

同時に行う場合と、時期を分ける場合があります。施設によって方針が分かれる部分で、当院の考え方は【★要記入:自院の同時施行の方針】です。またすでにプロテーゼが入っている方の骨切りでは、いったん抜去して期間を置いてから再挿入する対応をとることがあります。

傷あとは残りますか?

鼻の穴の中を切開する方法では、外から見える傷はできません(鼻の穴の中に傷が残ります)。鼻の横に2mm程度(最大3mm程度)の切開を加える経皮アプローチを用いた場合は、小さな傷が残りますが、目立ちにくい位置に置きます。ケロイド体質の方は傷が盛り上がることがあるため、事前にお申し出ください。

眼鏡はいつから使えますか?

鼻筋に荷重がかかるため、骨切りのあとは他の術式より制限が長くなります。固定期間中は使用を控えていただき、短時間の使用と常用の再開時期は診察でご案内します。日常的に眼鏡を使われる方には、この期間だけコンタクトレンズへ切り替えるご相談をしています。

鼻をかんでもいいですか?

骨が動きやすい時期は避けてください。目安として【★要記入:期間。2週間程度が一般的】は鼻をかまないようにしていただき、その後も強くかまないようご注意ください。鼻づまり感が続く場合は、我慢せず診察でご相談ください。

鼻づまりが起きることはありますか?

幅を寄せることで鼻腔が狭くなり、鼻の通りが悪くなることがあります。術後しばらくは腫れによる鼻づまり感も生じます。多くは経過とともに落ち着きますが、続く場合には診察のうえ対応します。もともと鼻づまりがある方は、カウンセリング時に必ずお申し出ください。

骨切り部分の段差は分かりますか?

骨切りをした部分に、触って分かる程度の段差が残ることがあります。外見上は分かりにくいことが多いとされますが、体格や骨の厚みによって差があります。段差が目立つ場合の対応についても、事前にご説明します。

修正はできますか?他院で受けた手術の修正も相談できますか?

修正は可能な場合がありますが、初回の手術より難しくなることが多く、骨の状態や瘢痕(はんこん/傷あとの組織)によって、できることに限りが出ます。他院で受けた手術についてのご相談も承っています。可能なら、受けた術式・使用した材料が分かる資料をお持ちください。

カウンセリング当日に手術を受けることはできますか?

骨切りは設計がもっとも大切な工程で、ダウンタイムも大きい術式です。当院では、当日にご決断いただくことをお勧めしていません。ご説明した内容を持ち帰り、必要な術式・費用・休める期間をご検討いただいたうえで、改めてご予約いただく流れを基本としています。当日の施術可否については【★要記入:自院の方針】をご確認ください。

鼻骨骨切りでよくある誤解

カウンセリングでよくうかがう思い違いを、4つ整理しておきます。

誤解1:骨を切れば鼻全体が細くなる

骨切りで変わるのは鼻の上1/3の幅です。鼻先の丸みや小鼻の広がりはそのまま残ります。正面から見た鼻全体の印象を変えたい場合は、鼻先や小鼻の術式の併用が必要になることがあります。逆に言えば、鼻先が主な悩みの方に骨切りを行っても、気になる部分は残ります。

誤解2:わし鼻は削るだけで終わる

出っ張りを削ると、鼻筋の上面が平らに開いた状態(オープンルーフ)になります。横顔は整っても、正面から見た鼻筋が広く見えることがあります。だから削ったあとに寄せて閉じる工程が必要になります。「削るだけ」の見積りと「幅寄せまで含む」見積りでは、費用もダウンタイムも変わってきます。

誤解3:ギプスが取れれば終わり

ギプスが取れるのは約1〜2週間後ですが、骨の位置が安定するのは2〜3ヶ月、形が落ち着くのは3〜6ヶ月が目安です。この期間は顔面に衝撃が及ぶことを避けていただく必要があります。ギプス除去が「完成」ではない、という点は必ずご理解ください。

誤解4:骨切りは後戻りしない

骨を動かす手術なので元に戻らない、と思われがちですが、骨切りが不完全な場合には骨が元の幅に戻ろうとする力が残ります。「後戻りしない」と断定する説明は正確ではありません。当院では、後戻りの可能性とその機序を含めてご説明したうえでご判断いただいています。

鼻骨骨切りのまとめ

最後に、このページの要点を整理します。

  • 鼻筋の幅は鼻骨の広がりで決まります。注入や糸では変えられず、骨に切れ目を入れて寄せる手術が必要です。
  • 変わるのは鼻の上1/3の幅と向きです。高さ、鼻先の丸み、小鼻の広がり、眉間に近い部分の太さは変わりません。
  • 皮膚と皮下組織が厚い方は、骨を寄せても表面の変化が出にくいことがあります。
  • ハンプ切除を行うと鼻筋の上面が開くため(オープンルーフ)、幅寄せを併用して閉じます。「削るだけ」で終わらない理由がここにあります。
  • 骨切りは鼻の手術のなかでダウンタイムが大きい部類です。ギプス約1〜2週間、職場復帰の目安が約2週間(在宅で過ごせる環境であれば1週間程度)、形が落ち着くまで3〜6ヶ月をみてください。
  • 後戻り、段差、鼻の通りが悪くなるなど、骨切り特有のリスクがあります。「後戻りしない」とはお約束できません。
  • 骨切り幅寄せ自体は、ご自身の骨のみを用いる手術です。隆鼻術を併用する場合は、プロテーゼの承認状況をご確認のうえご判断ください。

鼻筋が太く見える原因は、必ずしも骨だけではありません。まずは診察で、気になっている見え方の原因がどこにあるのかを一緒に確認させてください。骨切りが必要ないと判断した場合は、その理由もあわせてお伝えします。